ソフィー・パワーズ「STFU」歌詞和訳|アメリカン・アイドル出身Z世代アーティストの中毒ソング

ソフィー・パワーズ(Sophie Powers)の「STFU」は、2023年にアメリカで話題を集めたZ世代アンセム。オーディション番組「アメリカン・アイドル」への出演で彗星のごとく音楽シーンに登場した彼女が放った、飾らない本音全開のポップチューンです。

Shut the fuck up! (黙れ)」と連発するインパクト抜群の歌詞と、カレン、税金、分子まで列挙する独特のユーモアセンスが話題を呼び、#STFUgirというハッシュタグととにTikTokを中心に拡散。一度聴いたら頭から離れない中毒性が、世界中のZ世代から支持を集めています。

今回はPixl Girl – STFU (feat. Sophie Powers)のフルバージョンの歌詞をギャル風和訳とともに解説。英語フレーズや文化的背景も合わせて紹介いたします。 

Pixl Girl – STFU (feat. Sophie Powers)


I had a pet lizard named George
He was cool, but he made me really bored
So I gave him to my mom and she loves him very much
Because animals are better than people

ジョージってトカゲ飼ってたんだ
クールなやつだったけど、まじつまんなくて
ママにあげたらめっちゃ溺愛しててウケる笑
やっぱ動物って人間よりよくない?ほんとそれ

They try to cancel me, cancel me
Bother me, bother me
Stop bothering me, I don′t even like my job

あたしのことつぶそうとしてる人いるんだけど
ふつーにきもいんだけど?
ほっといてくれる?
やりたくないこともやってんの

Karens, shut the fuck up
Vegans, shut the fuck up
Babies, shut the fuck up
Everyone needs to shut the fuck up
Putin, shut the fuck up
War, shut the fuck up
Dinosaurs, shut the fuck up
Everyone needs to shut the fuck up
Traffic, shut the fuck up
People, shut the fuck up
Groceries, shut the fuck up
Everyone needs to shut the fuck up

文句ばっか言うオバさん、マジで一旦黙ろ?
意識高い系の人、ちょい静かにして?
赤ちゃん、ガチで泣き止んで
てかもう全員、いっぺん黙って
プーチン、うるせー
戦争、まじでありえない
化石みたいなレジェンド、うるさすぎ
ほんとみんな静かにして
渋滞も、みなさんも
食料品までウチに圧かけてくんの何?
ほんとこの世の中、音量デカすぎなんよ

My therapist says I need help
‘Cause my best friend is an elf on the shelf
He′s got dietary needs, and he scares me when I sleep
That’s why Amazon should be illegal

カウンセラーに「あなたヤバいよ」って言われたんだけどw
親友が棚の上のエルフ人形とか、普通にウケるよね
食事制限あるし、寝てるときにめっちゃビビらせてくるし
Amazonとかもう法律でアウトにしてほしいレベル

They try to cancel me, cancel me
Bother me, bother me
Stop bothering me, I am working really hard

また来たよ、キャンセル文化〜
うざ絡み〜
いやマジでさ
うちフツーに頑張ってんだけど?

DJs, shut the fuck up
Paintings, shut the fuck up
Taxes, shut the fuck up
Everyone needs to shut the fuck up
Email, shut the fuck up
French people, shut ze fuck up
New years, shut the fuck up
Everyone needs to shut the fuck up
Molecules, shut the fuck up
Golf, shut the fuck up
Bulldogs, just kidding, I love you
Everyone needs to shut the fuck up

DJもうるさいし
アートもなんか圧強いし
税金とかマジで無理ゲー
てかもう全員、いっぺん黙って?
仕事のメール?萎えるし
フランス人もうるさ!
年末年始も騒がしすぎ
分子レベルで世界がうるさい
ゴルフもなんか知らんけどムカつく
でもブルドッグだけは別
あいつは尊い笑
はい全員ストップ〜

Okay, time for the PSA
Dogs are good
People are bad
Dogs good, people bad
I said, dogs good, people bad
Shut your mouth, don’t be mad
It′s the truth

ここでウチから大事な発表ね
犬 → 神
人間 → 無理
犬は尊い、人間はしんどい
キレないで、口閉じとこ?
これ真実なんで

ソフィー・パワーズってどんな歌手?

本名Sophie Anne Luborsky。2004年7月29日生まれ、カナダ・トロント出身のシンガーソングライター兼ファッションデザイナー。

ポップパンクとハイパーポップを融合させたジャンルレスな音楽スタイルが特徴で、16歳からプロとして活動をスタート。ティーンポップ、パンク、ヒップホップなど多様なジャンルをミックスし、自己発見・社会的な動態・青春の葛藤をテーマにした楽曲を制作しています。

2025年3月17日放送の「アメリカン・アイドル」シーズン23に出演。オーディション時のトレードマークは鼻に貼ったバンドエイド。審査員はキャリー・アンダーウッドライオネル・リッチールーク・ブライアンの3名で、結果は不合格だったものの、そのインパクトで大きな話題を呼びました。

このオーディション自体が注目を集めるための戦略的なマーケティングで、自身でデザインした個性的なファッションとウィッグを常にまとい、「どんな見た目でも、鼻にバンドエイドを貼った女の子」として認識してもらうためのブランディングだったと語っています。

I design the majority of my own outfits. I wear a lot of crazy wigs, different looks constantly. And as a new artist, that is hard when you want people to recognize you, and you want to solidify your brand. So I thought, wearing the Band-Aid on my nose would signify that it’s me. No matter the wig, the look, it’s the girl with the Band-Aid on her nose. I actually have just taken it off after this American Idol thing and done a rebrand and parted with it … but it looks cool for the audition.
衣装のほとんどは自分でデザインしています。いつも派手なウィッグをつけたり、全然違うルックスでいたりするので、新人アーティストとして認識してもらうのって本当に難しくて。自分のブランドを確立したかったから、鼻にバンドエイドを貼れば『あ、あの子だ』ってわかってもらえると思ったんです。どんなウィッグでも、どんなルックスでも、鼻にバンドエイドを貼った女の子、それが私。アメリカン・アイドルが終わった後は外して、リブランドしました。でもオーディションのときはクールに見えたからよかったわ

歌詞をブレイクダウン解説

サビのShut the fuck up前の特定名詞以外の単語が複数形や集合名詞になっています。「特定の誰か一人」ではなく「その種類・カテゴリ全体に黙れと言っている」のがポイントです。「世界全部うるさい」感を出している文法的なテクニックです。さらにその他の、面白い表現なども解説します。

Karens

Karens
本来の意味 クレーマーや自己中心的でわがままな女性のこと
この歌詞での意味 この歌詞での意味 特にサービス業で「自分の思い通りにならないとすぐに文句を言う女性」に使われるネットミーム。クレーマー気質の中年白人女性を指すネットミーム。店員に無理難題を言ったり、すぐ「マネージャーを呼べ」と言うタイプ。社会問題に無自覚であることを指摘する言葉としても使用される

Tomoko asked to speak to the manager just because her coffee wasn’t hot enough. Total Karen move.
トモコってばコーヒーがぬるいってだけでマネージャー呼べとか。どこまでカレンなんだよ

Vegans

Vegans
本来の意味 動物性食品を一切摂取しない人々
この歌詞での意味 ヴィーガンの食生活や思想は環境や動物福祉に関する強い信念を持っていますが、ネットではヴィーガンが「人に押し付けがち」と思われがちで、よく冗談や批判の対象に。 意識高い系と意訳

I respect vegans, but I can’t live without cheese!
ビーガンはリスペクトするけど、チーズだけは譲れない!

Babies

Babies
本来の意味 赤ちゃん
この歌詞での意味 社会で「保護されるべき存在」ですが、泣いたり騒いだりするイライラする対象

Babies are adorable, but they can be so loud when they cry!
赤ちゃんって可愛いけど、泣くとうるさいよね!

Everyone

Everyone
本来の意味 みんな、全員
この歌詞での意味 特に意味はないけれど「みんながうるさい」という一般的な不満を表現

Putin

Putin
本来の意味 ウラジーミル・プーチン。ロシア大統領、国際政治の重要人物。
この歌詞での意味 政治や影響力を持つ人物への不満を述べる際、固有名詞を使用。ユーモアを交えてプーチンや政治を批判

War

War
本来の意味 戦争
この歌詞での意味 戦争は非常に重いテーマだが、この曲では「戦争」という大きな問題を一言で片付けようと冗談まじりの皮肉的に表現

Dinosaurs

Dinosaurs
本来の意味 恐竜、時代遅れの人・物、古臭い考え方を持つ人、保守的な老人
この歌詞での意味 進化せず古いまま留まっている、という比喩的な表現

Kazuki’s a bit of a dinosaur.
カズキはもう時代遅れだ

Traffic

Traffic
本来の意味 渋滞
この歌詞での意味 渋滞は多くの人が経験するストレスの源。日常の面倒くさい問題(渋滞や人々の騒がしさ)を指す

I hate being stuck in traffic for hours!
ああ、ムカつく。何時間渋滞にハマってると思ってんのよ!

People

People
本来の意味 人々
この歌詞での意味 この曲全体のテーマである「みんながうるさい」や「社会に対する不満」を包括的に表現。自分の周りのあらゆる人々が煩わしく感じているというニュアンス

People are so inconsiderate sometimes.
みんな空気読めなさすぎじゃない?

Groceries

 
本来の意味 食料品
この歌詞での意味 買い物や食料品の買い出しは日常の一部だが、物価高への不満や日常的な手間や面倒くささへの不満

I made a grocery list, but it’s totally over my budget.
食料品の買い物リスト作ったけど、予算オーバーだわ

DJs

DJs
本来の意味 DJ(ディスクジョッキー)
この歌詞での意味 音楽を作り、パーティやクラブで盛り上げる役割だが、クラブの音楽や騒がしさをうざがっているという意図で使用

The DJ played the same song three times in a row.
ねえ、あのDJ、同じ曲三回連続でかけたね

Paintings

Paintings
本来の意味 絵画
この歌詞での意味 普通は大切にされるべきアート(芸術)に対して冗談めかして「黙れ」と言い、何もかもがうざいという気持ちを表現

Taxes 

Taxes
本来の意味 税金
この歌詞での意味 税金はどの国でも面倒で煩わしいと感じられ、社会人なら誰でも不満を持つテーマ。大人の生活の悩みをコミカルに表現

I can’t stand doing my taxes every year.
毎年税金払いたくねー

Email

Email
本来の意味 メール
この歌詞での意味 メールはビジネスや日常で使う必須ツールだが、仕事やスパムメールがうざいと感じる不満を表現

I got 100 emails today, and I don’t want to read any of them.
今日、100通くらいメール来たけど、全部無視したい

French people

French people
本来の意味 フランス人
この歌詞での意味 少し皮肉を込めて。フランス人に対するステレオタイプ(プライドが高い、自己主張が強い、食べ物が素晴らしいなど)が影響

French people are so passionate about their wine.
フランス人、ワインへの本気度がガチすぎる

New years

 
本来の意味 新年
この歌詞での意味 祝賀ムードに包まれる新年は、騒がしくてうざいと感じることも。特に花火や人混みなどでストレスが溜まりやすい

I don’t like the crowds during New Year celebrations.
年末年始の人混み、ほんと無理

Molecules

Molecules
本来の意味 分子
この歌詞での意味 全く関係のないもの物理的な「分子」を冗談で挙げて「黙れ」と言っている。科学や知識への無関心を表現。意味不明なギャグとして使用

Molecules are the building blocks of matter.
物質の根源は、分子にあり

Golf

Golf
本来の意味 ゴルフ
この歌詞での意味 退屈なスポーツの象徴

Golf is too slow for me, I prefer soccer.
ゴルフって超つまんない。サッカーの方がマシ

Bulldogs

Bulldogs
本来の意味 ブルドッグ(犬)
この歌詞での意味 冗談で「ブルドッグ、黙れ」と言いながら、最後に「でも愛してる」という優しさが出ている。ユーモアを交えて、動物を愛する気持ちを表現

Cancel

Cancel
本来の意味 炎上させて排除しようとする
この歌詞での意味 キャンセルカルチャー=問題発言した人をネットで叩いて干す文化。若者英語&現代SNS用語

Yasu got canceled for that tweet.
ヤスはあのツイートで炎上して終わった

Bother

Bother
本来の意味 うざい、ちょっかいを出す
この歌詞での意味 軽めの「イラつく」 ニュアンス 

Stop bothering me.
うざいなー

STFU (shut the fuck up)

STFU 
本来の意味 shut the fuck upの略。マジで黙れ(かなり攻撃的・下品)
この歌詞での意味 shut up 黙れ
shut your mouth 黙れ(shut upより強め)
友達同士ならOK、他は注意⚠️

Elf on the shelf

Elf on the shelf
本来の意味 棚に置くクリスマスの人形
この歌詞での意味 アメリカ文化(子供の行動を監視する設定の人形) 。ここでは「妄想友達」=ちょっとヤバい人ネタとして登場

Dietary needs

Dietary needs 
本来の意味 食事制限
この歌詞での意味 アレルギー、宗教的制限、健康上の理由(持病やダイエット)、または好みの理由により、特定の食品を避けたり、特定の食事をとらなければならない状況を指す

We can cater to all dietary needs.
どんな食事の要件に対応できるよ

Amazon should be illegal

Amazon should be illegal
本来の意味 Amazonは禁止されるべき(誇張ジョーク)
この歌詞での意味 巨大企業への風刺。何でも買えすぎて依存するという皮肉

PSA

PSA
本来の意味 Public Service Announcementの略。テレビやラジオで流れる公共広告・啓発メッセージ
この歌詞での意味 ネタで「大事なこと言うよ」という時に使用

PSA: Ren will come back to Japan tomorrow!
お知らせだよー:明日、蓮が日本に帰ってくるぞー!

Just kidding

Just kidding
本来の意味 冗談だよ
この歌詞での意味 若干カジュアル寄りなニュアンス

I hate you… just kidding 😂
お前のことなんて大嫌いだよ!なーんてね!

アメリカン・アイドル(American Idol)とは

2002年からアメリカで放送されている、全米規模のアイドルオーディション番組。イギリスの人気番組「ポップアイドル」のアメリカ版で、リアリティ番組の中でも特に有名。毎年半年近くかけ、10万人程度の参加者の中から1人の「アメリカン・アイドル」が全米視聴者の電話投票によって選出される。

単語・イディオム 意味・解説
solidify one’s brand ブランドを確立する、イメージを固める
signify 〜を示す、〜を象徴する
rebrand イメージや方向性を刷新する
cater 料理を提供する
crowd 人混み
passionate 情熱的な
in a row 続けて
budget 予算
inconsiderate 思いやりのない、配慮に欠ける、無神経な
be stuck 〜にはまる
adorable 可愛い
respect 〜を尊敬する