今回は、今、ノリに乗っているSnow Manの目黒蓮さんが大好きな星空観察をテーマに、意外に奥が深い英語『見る』を深掘りしてみましょう!
Let’s dig deep into the subject!
目黒蓮と星を見に行きたいなー
あれ?「見る」って、SeeとかWatchとかLookとか、なんでも同じじゃないの?
良い気付きです!『見る』という英単語は上記の3つだけではないのです。
今回の例文は、目黒蓮さんの代表作でもあるドラマ『silent』の中で、ドラマテーマ曲として何度も紹介されたスピッツが2004年にリリースした『スターゲイザー』という楽曲から拝借して、「星をじっと見る(gaze at the stars)」の動名詞として“stargaznig”を使用しています。その話はまた次回に。
今日のワンポイントSee、Watch、Lookを使い分けよう!
さて、『見る』と聞いてどんな単語を思い出しますか?
中学で勉強した、See、Watch、Lookが出てくるのでは?実はこの3つも微妙にニュアンスが異なります。『星を見る』は、これら3つの動詞のすべてが使用可能です。なぜなのか。検証してみましょう。
QUIZ 以下の( )にsee、watch、lookを入れてみましょう
- I usually ( ) TV during dinner.
夕飯中はたいていテレビを見る - ( )and see what’s going in the class.
クラスで何が起こっているか見てください - I can’t ( ) anything in the darkness.
暗くて何も見えません
答:1.watch 2.Look 3. See
WATCHを使いこなそう!
WATCHは、動いている、何か変化している対象物(テレビ番組、スポーツの試合、動物の行動など)を意識的にじっと『見る』時に使用します。
例えば、クイズ1の
テレビの映像は変化するので “watch” を使用します。
例①
Could you watch my son while I’m away?
離席中、息子のことを見ていてもらえますか?
この例文も、子どもは動き回るもの、という前提で「見張る」というニュアンスを含むためこの場合はwatchを使用します。
例②
Watch your mouth!
発言に気をつけて!
また、第二者の行動を自身に「見張らせる」ための注意喚起の意味を込めて使用することもあります。
ただし、以下の場合はseeを使用する方が、ネイティブが正確な情報として受け取ります。
例③
I watched a good movie on TV yesterday.
昨日、テレビで良い映画を見た
I saw a good movie in the theater yesterday.
昨日、映画館で良い映画を見た
前者は、TVで「常に動いている映像を見た」のニュアンスが強いためwatchを使用します。
後者は、in the theaterが付くことで、「(映画館で流れる映像ではなく)作品を見た」という静止画的なニュアンスが強くなりsee を使用します。
LOOK
LOOKは、は意識的に対象へ視線を向けて『見る』時に使用する動詞です。
ほとんどの場合、lookは、「視線を向ける」対象物があり、at、up、 in、 over、 back、 into、 through、 around、 forなどの前置詞や副詞を伴います。
例①
Don’t look back. Look at Ren. He is always looking ahead.
済んでしまったことにクヨクヨしないで。蓮を見てごらん。彼はいつも前を向いて進んでいるわ
Lookの後にback、at、aheadを伴うことで視線をどこに(何に)向けるかが決まります。
例②
This looks interesting.
これって面白そうだね
You look so happy.
すごく幸せそうだね
look には、happyやtiredなどの形容詞を伴う使用方法もあります。この場合は「主語(Subject)が形容詞(Adjective)のように見える」という意味に。
上記のクイズ2は、lookを使用します。クラスが騒がしいので「誰かにクラスで何が起こっているか見てみてほしい」という際に、lookとseeの両方を使用して、Look and see what’s going on in the class. と表現します。この場合、先に意識的に視線向けるというニュアンスのあるlookを、次に自然に視界に入るというニュアンスのあるseeを使用します。
また、わずかに動くだけのもの、特に意識が向けられない動きを対象とする場合は、look atを使用します。
SEE
SEEは、目を動かし、対象物を視野にとらえて『見る』時に使用する動詞です。
クイズ3は、暗闇では目がうまく機能しないためseeを使用します。
例①
I can see a lot of stars on the top of that hill.
あの丘の上から多くの星が見えるよ
ただし、何かを静止画的に見たり、漠然と見るニュアンスがあるseeは、第三者からは何かが見えているかどうかはわかりません。
Watch、Look、Seeの要約
今回のテーマの星空観察を例に挙げると、じっと星を見る場合はwatch 、星に視線を向けて見る場合はlook 、そして、星を漠然と見る場合はsee が使われます。
I looked at the Sirius last night.
昨夜シリウスを見た
I saw the shooting stars.
流れ星を見たよ
I’m watching the stars in the western sky.
西の空の星を見てるんだ
『見る』という単語はSee、Watch、Lookだけではない!
ニュアンスが異なる『見る』という英単語がたくさん存在します。その中の代表的な例を紹介します。
ニュアンス | 英単語・熟語 | 意味 |
注意深く見る | view | 注視する、しっかり眺める(look や watch より改まった表現) |
observe | 注視する、学ぶために注意深く見る、観察する | |
look at | 観察する、判断を下すために観察する | |
見つめる | gaze | 凝視する、 (ある感情をもって)じっと見続ける |
stare |
目をみひらいて凝視する | |
gawp |
呆然と見つめる、まじまじと見る、ぽかんと口を開けて見る | |
regard | ||
ちらりと見る |
glance |
ちらりと見る、ひと目見る、一瞬ちらりと見る |
glimpse | ちらっと見る、一瞬ちらりと見える | |
peek | 本当は見てはいけない物を短い間こっそり見る | |
peep |
特に狭い隙間からのぞき見する、こっそりと見る | |
努力して見る |
peer | はっきりと見えない物を目を凝らして見る |
squint | 眩しい時や目を細めて見えにくい物を見る | |
睨む |
glare | 睨みつける |
scowl | ||
見分ける | discern | 識別する、見分ける |
見守る | look after | 見守る、世話をする |
watch over | 見守る、見張る、目で追う、目を光らせている | |
keep an eye on | 見守る、見張る、目を配る、集中して注意深く見守る | |
get a load | 見る、調べる、監視する、興味深い[人]を見る | |
stand sentinel | 見張る、警戒する、警備する |
|
guard | ||
見てみる | take a look | 見てみる、ちらっと目を通す、ちらっと調べる |
見渡 | look over | 見渡す、目を通す |
survey | 見渡す、見回す | |
その他 | look into | 覗き込む |
witness | 目撃する | |
lay eyes on | 偶然見かける、発見する | |
catch | 見つける、目に留まる | |
read | 目を通す | |
foresee | 見通す | |
predict | 予見する | |
spot | 所在を突き止める、見つける |