【意外に奥が深い英語表現『仮定法① WISH』】目黒蓮と星を見に行きたいなー、って英語で何ていうの?

今回は前回に続き、今、ノリに乗っているSnow Manの目黒蓮さんが大好きな星空観察をテーマに、意外に奥が深い英語『仮定法』を深掘りしてみましょう!仮定法は、英語学習の要のひとつでもあり、何種類もあるので、数回に分けてご紹介します。躓く人も多い仮定法ですが、今回は、I Fを使わない表現で、目黒蓮さんにたくさん登場していただき(妄想で!)、楽しくマスターしましょう!

Let’s dig deep into the subject!

今回のkeyフレーズ
I wish I could go stargazing with Ren.

目黒蓮と星を見に行きたいなー

そもそも仮定法って何?

鳥だったら空を飛べるのになー、でおなじみの仮定法。英語ではsubjunctive moodと言います。「もし~ならば」「たられば」のように事実に反する事柄や、現在もしくは未来に起こる可能性が低い事柄などを表現する場合に使用する用法です。主に仮定法にはwishifを使用します。

Ifを使わない仮定法でよく使われるのがwishです。Ifを使った仮定法が「もし~だったら、~しただろう」となるのに対し、wishを使った仮定法は単に「~だったらいいのに」という願望を表します。wishを使用した仮定法には仮定法過去仮定法過去完了があります。

WISHを使用した仮定法の文法ルール

文法名 目的
仮定法過去
subjunctive past
現在の事実に反する仮説・仮想的事象
→過去形を使用
仮定法過去完了
subjunctive past perfect
過去の事実に反する仮説・仮想的事象
→過去完了形を使用

なぜ時制をずらすのでしょうか?

現実では起こらないような仮説・仮想的事象を、時制をずらすことにより表現します。

現在の事実に反する仮想」を表現する仮定法過去は、現在から時制を一つずらした過去形にします。

過去の事実に反する仮想」を表現する仮定法過去完了は、過去形を使うと仮想の意味が薄れてしまうので過去の一段階前である過去完了形を使用します。

be動詞の過去形はwereを使用します。なぜ、wereを使用するのかは後半で説明します。

WISH + 仮定法過去

〈wish + 仮定法過去〉は、現在の事実に反する願望や、現時点で実現不可能な願望を表現する時に使用します。

ここでこのシリーズのキーフレーズを検証しましょう。 

I wish I could go star gazing with Ren.
蓮と星を見に行けたらなー

現時点で実現不可能な願望」なので、仮定法過去を適用します。さらに、wish以降の動詞は現在から時制を一つずらした過去形、この場合はcanをcouldを使用します。

I’m sorry that I can’t go stargazing with Ren.
残念だけど、蓮と星を見にいくことはできないの

〈wish + 仮定法過去〉は、「I’m sorry that 〜(残念ながら〜だ)」という直説法で書き換えることができます。その場合は、仮定法ではなく現在の内容は現在時制で、過去の内容は過去時制を使用します。

I wish I had money with me to buy concert ticket for Snow Man.
Snow Manのコンサートチケットを買うお金を持ち合わせてたらな

I wish I were handsome like Ren.
蓮のようにイケメンならいいのに

I wish I was tall like Ren.
蓮のように高身長ならいいのに

I wish I were Ren’s girlfriend.
蓮の彼女だったらなー

Keiko wishes she had married Ren.
恵子は蓮と結婚できたらと思ってるんだよ

I wish I could drink coffee with Ren on his balcony.
蓮のベランダで一緒にコーヒー飲めたらないいな

I wish I could go for a walk with Ren.
蓮と散歩に行けたらなー

I wish I could go to Milan with Ren.
蓮とミラノに行きたいなー

I wish I could come back to Rome with Ren.
蓮と一緒にローマにまた行けるといいな

I wish I could fly.
空を飛ぶことができたらいいのにな

I wish Ren was here with me.
蓮がここにいればなあ

Ren wishes he had more time with his dog.
蓮はもっと愛犬と遊ぶ時間があればいいなと願っている

I wish I could speak English.
英語を話せればいいのにな

口語では1人称単数・3人称単数の場合に wasを使用してもO Kです。

仮定法過去は時制の一致を受けない

wish を過去時制にしても、仮定法部分の時制は変わりません。

I wished Ren were there.
俺は蓮がそこにいればなあと思った

I wished Ren could have dinner with us in Milan.
ミラノで蓮が俺たちとディナーに行けるといいなと思った

Ren wished he had free time in Milan to hang out with Shota.
蓮はミラノで翔太と遊ぶ時間があればいいのにと思ってたんだよ

I wish I could:丁寧な断り

「できるものならしたい」という意味で、誘いを丁寧に断る時に使用されます。

How about going to have some pizza Saturday night?
土曜の夜、ピザ食べに行かない?

I wish I could, but I already have another plan. Sorry!
すごく行きたいんだけど、予定が入ってるんだ。ごめんね!

S1 + wish + S2 + would ~:2つの主語が異なるパターン

〈I wish + S would ~〉は、期待を持てない願望や、依頼を表現する際に使用されます。しばしば話し手の不満や遺憾の念が盛り込まれます。主語 S1、 S2の対象が異なります。

I wish it would stop snowing.
雪がやんでくれるといいんだけどね

 I wish you wouldn’t do this never again!
二度とこんなことはしないで!

WISH + 仮定法過去完了

〈wish + 仮定法過去完了〉は、過去の事実に反する願望や、過去に実現しなかったことに対する後悔などを表現する時に使用します。

仮定法過去と同じようにテーマのフレーズを仮定法過去完了と直接法に書き換えてみましょう。

I wish I could have gone star gazing with Ren.
目黒蓮と星を見に行ってたらなー

I’m sorry I couldn’t go stargazing with Ren.
残念だったけど蓮と星を見に行けなかった

I wish I had had money with me to buy concert ticket for Snow Man.
あの時Snow Manのコンサートチケットを買うお金を持っていたらなー

Ren wish I had studied harder at schools.
蓮は学校でもっと勉強していたらなあと思っている

Fuyumi wishes she had married Ren.
冬美は蓮と結婚すればよかったと思ってるんだよ

I wish I could have joined the Snow Man event.
Snow Manのイベントに参加することができたらよかったのに

I wish Ren had been my boyfriend.
蓮が彼氏だったらよかったのに

I wish he had not told a lie to me then.
彼があの時私に嘘をつかなかったらよかったのに

仮定法過去完了は時制の一致を受けない

wish を過去時制にしても、仮定法部分の時制は変わりません。

I wished Ren had been there.
俺は蓮がそこにいてくれたら良かったのになあと思った

I wished Ren could have had dinner with us in Milan.
ミラノで蓮が俺たちとディナーに行けていたらなと思った

Ren wished he had had free time in Milan to hang out with Shota.
蓮はミラノで俺と遊ぶ時間があったら良かったのにと思った

なぜ仮定法のbe動詞がwereになるの?

古英語では、be動詞の過去形はwasではなく全てにwereを使用していたため、現在・過去の乖離を図るためwereを使用します。

仮定法特有の「もし~だったら」という表現は、仮定の話であり、あえて過去の名残であるwereを使うことで、 「これは現実の話ではないが」 というニュアンスを付加させています。

ただ、アメリカでは口語でwasを使うことがあります。

さらに 仮定の度合いによって、wasかwereを使い分けます。例えば、現実に、起こり得ることにはwasを使い、起こりえないことには、wereを使用したりします。

I wish I was in Tokyo Dome to see Snow Man.
Snow Man見るのに東京ドームにいられたらな

I wish I were with Ren in Tokyo Dome to watch a baseball game.
蓮と野球の試合を見に東京ドームにいられたらな

WISH以外の仮定法

今回のテーマ「WISHを使用した仮定法」以外の表現方法をご紹介します。

as if ~ / as though ~:あたかも~のように

両方とも「あたかも~のように」の意味で使われますが、すこしニュアンスが異なります。この2つは仮定法過去でも仮定法過去完了でも使用できます。

It looks as if it’s going to rain.
まるで雨が降りそうだな天気だね

It looks as though it’s going to rain.
今にも雨が降りそうだよ

as ifは、「(本当は違うのに)まるで~」という意味。

Ren treats as if I was his princess!
蓮はまるで私をお姫様のように扱ってくれるの!

口語では「まさか!」という意味でも使用されます。

Have you finished mimorizing lines yet?
もうセリフは覚え終わった?

As if! You know our dialogues are too long for epsode 2.
まさか!第2話のセリフ、長すぎだよ!

You talk as if you got everything, Ren.
蓮、君ってまるですべて覚えちゃったみたいな話し方だよー

NO WAY!!
まさか!

一方、as thoughはas if〜より現実的で「そういうこともあるかもしれない、でもまるで~」と意味で使われます。

Ren talked to the paparazzi as though we had never met before to protect me.
蓮はパパラッチに私たちはまったく会ったことがないかのように話して守ってくれたの

if only:〜でさえあったら 

〈if only + 仮定法過去〉は、現在の事実に反する願望。〈if only + 仮定法過去完了〉は過去の事実に反する願望を表します。「~でさえあったら」と意味で wishよりも強い願望表現です。

If only I had 5 more minutes.
もしあと5分あればなー

If only Ren had had come.
蓮が来てくれさえしてたらな

imagine:〜だと想像してみて

imagine は「想像する」という意味。仮定法を用いることで想像上のことだということを強調します。

Image you were a celebrity.
君がセレブだったらと想像をしてみてよ

Suppose:〜だと仮定してみて

一般的に口語でよく使われ、「~であったと仮定してみて」と言いたい時に、日常会話や仮定法として使われます。

Suppose that you were Ren’s wife, what will you do?
もし蓮の奥さんだとしたら、どうする?

It‘s (high) time:そろそろ〜する時間だ

そろそろ〜する時間だ」という際に使用しますが、「実際にはそうしてない」事実と違う事を表しているため仮定法を用います。

Sou, it’s time we considered our marriage seriously.
想、そろそろ結婚について真剣に考えようよ

But for〜:〜がなかったら

~がなければ」というこの表現は、仮定法過去と仮定法過去完了のどちらにも使えます。But for をwithioutに置き換えることも可能です。

But for / Without Ren’s advice, I wouldn’t accept the role.
蓮の助言がなかったら、俺はあの役を受けてないよ。

But for / Without Ren’s advice, I wouldn’t have accepted the role.
蓮の助言がなかったら、俺はあの役を受けなかったよ。

WISH と HOPE の違い

wish は事実に反する願望を表現する仮定法。一方、hope は可能性のある願望を表現する直接法です。

I wish Ren were [was] happy.
彼が幸せならいいな

I hope Ren is happy.
蓮が幸せであることを願ってる