クオリティーの高いエレクトリック ダンス ミュージック(EDM)を世に送り出している、オランダ出身の新星DJ、スティーブ・ボイド(Steve Void)。今回は、彼が率いる「Strange Fruits」レーベルから、夏に涼しげな気分に浸りたい時や梅雨の時期にちょっとアップテンポでおしゃれなBGMが聞きたい時にぴったりな珠玉のジャズナンバー『Fly Me To The Moon』のリミッスクをご紹介します。
スティーブ・ボイドってどんなミュージシャン?
子供の頃から音楽好きで、15歳から自分で音楽を作り始めたスティーブ・ボイド。2014年に大学を中退し、音楽専門学校Herman Brood Academyに入学。普段から聞いているポップから影響を受けるというボイドは、2015年にThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)の“Can’t Feel My Face”をリミックス。ドイツの音楽配信サービスで700万回以上も再生され注目を集めました。その後も公式リミックスをリリースし続けています。2018年に「Strange Fruits」レーベルを設立。価値を見出せば世界中の音楽性の良い無名のミュージシャンとも契約し、質の良い音楽をリリースしています。2019年には、日本人プロデューサー、Pharien(ファリエン)とコラボ。ビデオやパッケージのアートワークもポップで可愛く人気があります。今回ご紹介の『Fly Me To The Moon』を歌うのはAvocuddle、Zambonini、vensterbankの3人(?)なのですが、食べ物の名前がついた可愛いキャラクターという以外不明です。彼のレーベルではこんな可愛いキャラクター達も素敵な音楽をリリースしているのです。
『Fly Me To The Moon』ってどんな歌?
1954年、作詞家・作曲家バート・ハワードにより制作。1960年、ペギー・リーがアルバム『プリティ・アイズ』で “In Other Words“と言う曲名で収録。1956年、ジョニー・マティスが『Fly Me To The Moon』という題で再収録、以来この曲名で定着します。その後、様々なアレンジが施され、1964年にフランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットになりました。
Fly Me to the Moon – Avocuddle feat. Zambonini & vensterbank
Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On a-Jupiter and Mars
私を月まで連れて行って
星の海で戯れたいの
木星と火星には
どんな春が訪れるのか見せて欲しいの
In other words: hold my hand
In other words: baby, kiss me
要するに この手を握って
キスをして
Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I worship and adore
この心を歌で満たして
終わりのない歌を歌わせて
賛美と敬愛を込めて
あなたを待ち焦がれいたの
In other words: please, be true
In other words: I love you
要するに 嘘はつかないで
あなたを愛してる
・for ever more=いつまでも
・long for=焦がれる
・in other words=言い換えると